Last Update:99/09/05

総括

イベントの成果

新しい試み

今回のイベントは以下の点で全国にも例がないイベントであった。
1、 地方に東京・関西の学生(16大学17都道府県出身者)を招いてのイベント。
2、 「学生にしかできないやり方で、学生にしかできないことをやる」というポリシーに沿って、どの企業からも協賛金は頂かず運営。
・フリーマーケットを3回開催(商品も自分たちで調達)
・奉加帳(我々の趣旨に賛同していただいた個人からのみ頂く→お礼状)
3、 完全に学生のみで運営。
運営のコンセプト。講師の招聘。県外学生への宣伝等全て自分達で行う。
4、 県内大学合同で運営
FUSEメンバーは県内全大学、専門学校に声をかけて募集。(5大学・1専門学校)
5、県外に進学中の県内出身学生もスタッフとして参加。(7大学)

高知県大学生に学生ベンチャー・インターンを紹介

県内学生にとっては、東京や関西の学生が企業でインターンをし、またそこで得たノウハウを生かし会社を設立しているという事実はあまり知られていなかったことと思う。実際に会社や団体を設立した同世代の学生を紹介する事で、参加してくれた学生にはこれからの大学生活に何か新しいきっかけを作り出せたのではと考える。

これからのFUSE

しばらくはイベントという形ではなく、学生がもっと社会に対して真剣に向かい合う機会を作り出すための手助けを目指したホームページを制作し、学生のネットワークを少しずつ構築する。具体的には、学生時代に就労体験ができるインターンと就職活動の2つの情報をメインにする。インターンでは今年の体験談集を、就職情報では高知県企業へのインタビューを企画。

今回の経験を踏まえ、また高知県にこだわって、こつこつと頑張って行くつもりです。これからもご指導、ご支援よろしくお願いします。


イベント全体の反省

・イベントの日時

当日だけでもマサチューセッツの学生をお招きしてのイベントが工科大であったこと、土佐山田祭りがやはり同じ日にあったこと、また吉川村でもイベントが開催されました。また学生にとってはよさこいを目の前にしていたこと、テストなどがあったことで準備に集注できなかったことが悪い方向に出ました。東京・関西の学生はよさこいは見ずに大多数が帰ったことを考えれば、開催日時はもっと遅くしておくべきだったと思います。

・宣伝

今回のイベントは大学生を集めることを目的としていました。しかし効果的な宣伝をすることができず目標の人数を集めることはできませんでした。マスコミの方々にはいろいろご協力を頂いたことで観客動員について楽観的な見方をしていたような気がします。

高知工科大講堂600名収容
学生目標300名 実際は41名
社会人目標100名 実際は32名
東京・関西学生目標30名 実際は29名
スタッフ25名

・イベントの準備期間の短さ

今回のイベントについての最大の反省は準備期間の短さです。東京から始まった企画ということで、学生スタッフを集めはじめたのは6月中旬。イベントが8月初旬であったことを考えればかなりきついスケジュールでした。しかしスタッフの頑張りはすばらしく、本当に良いメンバーに巡り会ったと思います。あまり興味の無かったであろう分野にも関わらず一生懸命企画を考えてくれました。またテストやよさこいの練習の合間に時間を作ってくれてミーティングにも参加してくれました。この頑張りだけは皆さんに知っていただきたいと思います。

・予算

今回は学生らしくというテーマのもとで企業からの協賛金は一切頂かず運営しました。資金集めの方法はフリーマーケット、奉加帳、参加料で賄いました。また企業からは物品協賛という形で必要なものを分けて頂いたり、ディスカウントしてご協力頂きました。反省としては、イベントをやるまでに考えていた予算案よりも高くなってしまったと言うことです。予想外の支出がいろいろ出たのが原因です。また参加者の参加料も予想を下回ってしまい、やってみるまで分からないという要素はなるだけ少なくするべきだと思いました。

イベントの流れと反省

今回のイベントが無駄にならないようできるだけ詳しく作成いたしました。我々のような失敗を繰り返さないように、いろいろな所で有効に活用して頂きたいと考えています。

5日

10:00 高知工科大にて担当の方と最終打ち合わせ。講堂の使用について説明を受ける。(スタッフ2名)ウェルカムイベントの買い出し(スタッフ3名)
11:00 講堂で準備開始(スタッフ2名)立て看板・案内矢印・講演会場つり看板
反省 この時になってはじめて会場のレイアウトを考えはじめた。つり看板などの使用許可は事前に確認を取っておくべきだった。
12:00 プロジェクターのチェック・知事メッセージ準備
反省 撮影用ビデオを工科大から借りるつもりだったが、連絡ミスで伝わっていなかった。結果的には無理を言ってお借りする。三脚はお借りできず走り回る。
13:00 スタッフ集合(スタッフ5名)立て看板・案内矢印・講演会場つり看板反省 立て看板をどこに立てるのか、どの様な内容の看板が必要か考えていなかった。結果的には立て看板は2つ(イベント名・進行を書いた看板と夜明かし討論会について書いた看板)。材料(マジック・模造紙等)の準備ができておらず、町まで買い出しに行かなくてはならなかった。
16:30 知事ビデオ取りに出発
17:45 県庁にて知事ビデオ取り(スタッフ3名)
反省 せっかくの知事からのメッセージなのに、スタッフ間で知事に何をお聞きするべきか十分に話し合う場が持てなかった。
17:00 高知工科大踊り子チームリハーサル
18:00 工科大撤収
反省 FUSEと工科大踊り子チームの2団体が使用したため、鍵・戸締まり・機材の使用責任が曖昧になり、会場を出る際不備があった。(機材の電源がつけっぱなし)次の日、工科大に謝罪。
21:20 関西学生7名 大阪港出発
反省 船が動かなかった場合の対応マニュアルができていない。台風の影響で船が動かない可能性があった。関西学生から動かない場合の対応を聞かれたが、答えることができなかった。結果的には無事出港
22:00 知事のビデオレター編集開始。
反省 ビデオ編集は時間がなかったこともあり、スタッフみんなの意見を取り入れた編集が行えなかった。次の日に編集作業をある業者の方にお願いしたが、もっと早くから連絡をしておくべきだった。

6日

6:30 高知港に関西学生7名お出迎え(自動車2台、スタッフ2名)
     一旦スタッフの家にて休憩
反省 早朝の到着と言うことで、観光等の予定も立てておらず関西学生に対して何もしてあげられなかった。準備に余裕があればもっと高知の学生スタッフとも交流ができたはず。
10:00 関西学生7名 香北町アンパンマンミュージアムへ
10:00 スタッフ・高知工科大に集合(スタッフ3名)会場準備。立て看板・案内矢印・講演会場つり看板・プロジェクターチェック
反省 この日から手伝ってくれた学生が何人かいたが、仕事をお願いすることができなかった。何をしなければいけないかという進行表があればスムーズに指示ができたと思う。会場準備の方法自体が手探りで、もっとイベント全体のシュミレーションが必要だった。
11:00 高知女子大にスタッフ集合(スタッフ4名)ウェルカムイベント調理開始
12:30 スタッフ2名女子大から土佐山田町片地公民館へ移動
反省 調理の場所が高知市の高知女子大、会場は土佐山田町と距離がありすぎた。
13:00 片地公民館到着(スタッフ2名)その他スタッフ合流
14:50 東京参加者23名(学生・講師・一般参加者)羽田空港出発
反省 東京の学生の集合が悪く、いろいろな方にご迷惑をかけてしまった。高知のスタッフで、羽田で取りまとめをする人の必要を感じた。遅れた人がいた時の対応を事前に作っておくべきだった。出発確認の電話を朝することくらいできたはず。
15:30 高知工科大よりスタッフ4名、自動車4台お出迎えに出発
反省 ウェルカムイベントの準備をきちんと詰めていなかったため、ウェルカムイベントの準備が遅れてしまった(飲み物の用意)責任者を置くべきだった。
16:00 高知空港到着 4台に分かれて乗車
16:30 片地公民館到着・荷物を下ろし高知工科大食堂へ
17:00 ウェルカムイベントスタート
反省 この会の意味は東京・関西の学生と高知の学生の交流(自己紹介)が目的だったが、スタッフのほとんどが準備に追われてしまい、目的を達成できなかった。また、マイクなどを用意して司会主導の自己紹介の場を設けたり、乾杯などの進行を行うこともできたはずである。BGMや出し物等の企画提案もあったが手が回らなかった。また、高知スタッフからはサービス過剰(酒のお酌強要等)を指摘される。料理が取りにくかったという意見も出た。
18:30 イベント終了
反省 19:00完全撤退を食堂の方と約束していたため慌てて撤収。東京・関西の学生も含めみんなで撤収作業を行えばよかったが、高知のスタッフだけでやることにする。結果、東京・関西の学生が片地公民館に移動する際、スタッフの道案内人が足りなくなる。同時に公民館の鍵の責任者が誰か決めておらず、鍵の所在で少し混乱する。
19:30〜21:00 お風呂
反省 当初の宿泊は工科大寮の使用のため意識していなかったが、その後お風呂の設備のない公民館に変更になったため龍河温泉を使用。徒歩(15〜20分)は遠すぎたと思う。また営業時間が朝10:00からのため、早朝の入浴は無理だった。また雨のことを全く考えていなかったため、途中から車での往復になる。
東京の学生から買い物をしたいと言われ、町への買い出しにつき合う。近くに買い出しに行ける場所がないことを事前に伝えておくべきだった。(時間のロス・車の不足)また宿舎にクーラーがないのはつらいという意見が出た。
22:00 ミーティング(ザ・対決のため)
反省 この日は高知メンバーのほとんどが体力的に消耗しており、ミーティングに参加せず帰ってしまった。また7月初旬にイベントの変更を余儀なくされた関係で、東京・関西の学生に頼り切った企画になってしまった。この日までイベントのイメージが固まらなかったのは問題で、またもっと時間があればもう少し高知の学生はもちろん、東京・関西の学生の意見も反映しよりよいものが作れたはずである。。23:00 スタッフの家に移動(女性)
23:30 イベント配布資料づくり(3名)
反省 イベント前日にパンフレットを印刷・製本しているのは絶対に遅すぎた。結果的に徹夜をしたスタッフもいる。原因は奉加帳の名簿を打ち込んでいたのだが、奉加帳はもっと早くから集め始めるべきだった。

7日

8:30 片地公民館へ朝食準備
反省 朝食は前日に用意して置いてもよかった。スタッフの負担を軽減できたはず。8:30 工科大の鍵受け渡し・準備開始
反省 雨の対応をしていなかったためバタバタする。特に高知城での夜明かし討論会を準備していたメンバーには特に迷惑をかけてしまった(当日になってビデオデッキの調達をお願いするなど)雨の時の計画を事前にミーティングして置くべきだった。10:30 工科大踊り子チーム集合
11:00 踊り披露
反省 この午前中の企画は社会人の方にも参加してもらうつもりだった。しかし企画の変更で一般参加者は午後からの開場に変更になった。工科大踊り子チームの皆さんには、観客が少なかったことを残念がっておられ、大変申し訳なかった。事前にこちら側の変更が正確に伝わっていなかったためである。また飲み物の準備をする事になっていたが、完全に抜けており準備が遅くなってしまった。
12:00 昼食・開場
スタッフの昼食時間を考慮しておらず、結果的に東京・関西の学生と一緒になってしまった。そのため受付や会場準備と同時進行となってしまったため、いろいろなトラブルを招いてしまった。食堂は12:00〜13:00までの使用で、13:00完全撤退だったが、責任者(依光)の不手際でスタッフ全員が受け付け・会場案内につきっきりになり、食堂の皆さんに片づけをさせてしまった。また、会場案内の矢印が不足しており、せっかく雨の中来ていただいた方を迷わせてしまった。
13:10 ベンチャー講演会開始
反省 まずは人の入り。予想の半分以下にとどまった。効果的な宣伝ができていなかった。次に進行の不手際。司会の方との打ち合わせが不十分で、開会宣言、講師紹介などがスムーズにできなかった。当日になって決まった講師紹介を、急遽スタッフにお願いするなど問題外の進行準備だった(講師の水差しは完全に抜けており、当日調達)また東京とは違い、ベンチャーが浸透していない土地なので、分かりやすい進行をお願いせねばならないのに、事前に司会の方にお願いすることを怠った。学生の皆さんには少々難しい内容になってしまった。
15:10 講演会終了・休憩
反省 今回、社会人で参加された方の大部分はブックオフ関連の方々だった。そのため休憩中に大部分の方が席を立たれてしまった。連鎖的に学生も。進行の順番に問題があったと思う。講演会、休憩、講師総括、ビデオレターというようにしていれば、席を立たれる人がもう少し少なくなったかもしれない。
15:25 知事からのビデオレター
15:40 ザ・対決1部(高知の学生2名、東京の学生2組)
16:00 ザ・対決2部(高知の学生2名、東京・関西の学生2名×3ラウンド)反省 このイベントは、元々は討論会という形でスタートした。そして高知の高齢化、情報化などをテーマにするつもりであった。しかし企画の変更で「高知の」というテーマは消えてしまった。高知のスタッフは真剣に討論会を企画してくれていたのに、スタッフの意見をほとんど聞くことなく内容を変更してしまったことは非常に申し訳なかった。また、夜明かし討論会の準備のために途中で抜けてしまったメンバーにも申し訳なかった。
17:30 イベント終了・雪ヶ峯荘に移動
反省 当初の予定では高知城で開催される予定であった夜明かし討論会が、雨のため場所が変更になった。高知城に夜行かれた方も何名かおられたらしく本当に申し訳なかった。高知城に案内板など企画の変更を告知するものを用意するべきであった。また、移動手段として車を使ったが、車割りをきちんとしていなかったため(天気なら工科大解散、高知城に再集合だった)移動に時間がかかった。また、車をいろいろな方に出していただいた。そんなに距離はなかったので雨がやんだ後は歩きでも良かったと思う。
19:00 夜明かし討論会スタート
当初は、工科大で討論会をしてその余韻で夜明かし討論会につなげようとしていた。しかし企画の変更(討論会から学生の個別スピーチ)で工科大のイベントの雰囲気を夜明かし討論会へつなげるという流れが完全に切れ、討論会というよりはただの飲み会になってしまった。また進行の補助のためにマイクもセットしたが、討論会の雰囲気を作り出すことは最後までできなかった。東京の学生への夜明かし討論会の趣旨説明がうまくいっていなかったと思う。高知城ということを想定して皿鉢を注文していたので、市内まで取りに行く必要がありメンバーに大変な負担をかけた。また討論会ということで、お酒の準備はほとんどしていなかった。結果的には足りないということで買い足しをする。予定していなかった経費がかかった。
22:00 機材撤収・中締め
反省 お風呂は高知城近くの桜の湯を利用するつもりだった。しかし、雨の際の企画を練っていなかったことで、この日はお風呂を用意することはできなかった(女性はスタッフの家に移動後入浴)

8日

早朝より飛行場などに見送り
10:00 スタッフの家に徒歩で移動・順番に入浴、飛行機で帰る人を随時飛行場まで送る。また午後の便で帰る人、残留する人は観光(高知城)に出発。土佐山田駅まで見送り。
14:00 知事公邸に訪問
反省 約束の時間に遅れてしまった学生が多数いた。
14:30 終了・空港へ移動(4名)・高知城へ観光(関西6名)21:20 高知港へ関西学生をお見送り

8日以降残留7名/29名